皆さんこんにちは。 今日は、東京の風が冷たく帰り道はクリスマスにもかかわらず、 温かいお味噌汁が食べたくてたまらなくなりました。
もちろん、ケーキを食べる前に味噌汁を食べてしまいました(^^ 「やっぱり、日本人だよな」と感じる今日この頃です。
さて、 「味噌汁の大様・わかめ汁」と呼ばれるほどお味噌汁と 相性の良いわかめとその主要成分のアルギン酸について 今回はまとめてみたいと思います。 私は、深く学んでみて「味噌好きがさらに味噌好きに」なりました。
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■わかめの概要 わかめとコンブはよく似ていますよね。それもそのはず、わかめは褐藻綱コンブ目チガイソ科、コンブは褐藻綱コンブ目コンブ科とわかめとコンブは仲間なのです。しかし市場に行ってみると、コンブはお安いものから高級品まで価格がまちまちなのに、わかめはほとんどが低価格。なぜなのでしょう? 実はわかめは1年たてば枯れてしまう一年生の海藻。わかめの養殖は短期間で、収穫されたわかめも、工場で機械を使って加工されるため、わかめは比較的手頃な値段で買うことが出来るのです。一方、コンブは育てるのに最低2年はかかり出荷までに手作業の工程もあるので、質の良いものは高級品になってしまうのです。
■なぜ日本人は好んでわかめを食べるのでしょうか? A.わかめの食感を好んでいるから
「所さんの目がテン!」の街角インタビューによると、そのような街角インタビュー 結果がでていました。
■なぜ、わかめの食感は良いのでしょうか? A.アルギン酸という食物繊維があるから
わかめとコンブの断面を電子顕微鏡で見てみると、わかめの断面には コンブに比べて多くのすき間があり、実は、このすき間に食感の秘密が 隠されているそうです。
このすき間に埋まっているのがアルギン酸という成分です。アルギン酸は、 食べても消化吸収されずに排出される物質、食物繊維です。5gの乾燥わかめ から1.35gのアルギン酸が抽出されたのに比べて、同量のコンブからは0.85g しか取れませんでした。みんなが好きなわかめの食感は、 アルギン酸という食物繊維によるものだったのです。
■わかめの食物繊維とは何でしょうか? A.「セルロース」と「アルギン酸」
水に溶けないセルロースは、乾燥わかめには約8%含まれています。 ほかの海藻では、比較的含有量の多いのは、天草で約14%干しヒジキで約11%です。
水に溶けず、消化もされないセルロースは、腸の中で水を含んでふくらみ、 腸の中でできる便の量をふやして柔らかくします。さらに腸の壁を刺激して 腸のぜん動運動を活発にして、便が腸の中に長くとどまることを防ぎます。
わかめの中でも、とくに素干しわかめと板わかめにビタミンは多く含まれています。 とくに板わかめのカロチンは8700マイクログラムです。 カロチンが多いといわれるパセリの7500マイクログラムを大きくうわまわります。 それは生のわかめをそのまま干すので、成分がほとんど逃げないのと、 天日乾燥による太陽光の影響だそうです。 さらに、ビタミンA、ビタミンC、それにビタミンB郡などを豊富に含んでいます。
■アルギン酸とは何でしょうか? A.水溶性(水に溶ける)の食物繊維の一種
わかめの表面はヌルヌルっとしていますが、このヌルヌル成分の正体をご存知でしょうか? それこそアルギン酸なのです。わかめ、昆布、ひじき、あらめなどの海藻類に豊富に 含まれますが、その量はわかめが圧倒的に多く、わかめの乾燥重量の40%〜60%が アルギン酸です。また、わかめに続いてアルギン酸が豊富なのは昆布で、 乾燥重量の30%程度含まれています。
■なぜ、わかめにアルギン酸が多いのでしょうか? A.太陽にさらされても乾いてしまわないようにするため 水の流れの抵抗に対応するため
アルギン酸には水を蓄えるという性質があります。天然のわかめは水深2mから5mの あたりに生息していて、海が干潮になったときに干上ってしまう可能性があるのです。 そこで、太陽にさらされても乾いてしまわないようにアルギン酸をたくさん持ち、 水分を蓄える必要があるのです。一方、コンブは干上がる心配のない水深7m〜10mに 生息しているのでアルギン酸は少なくてすむのです。
動物は、エビやカニなどのように外側を骨で覆う「外骨格」か、わたしたちの体のように 内部に「内骨格」を持っていて、体を支えています。植物には、このような骨格はありません。 でも、植物の細胞の一番外側には、動物の細胞には存在しない「細胞壁」があります。 細胞壁にはセルロースなどが含まれていて、これがたくさん集まり、植物の体をしっかり と支えているのです。 ところが水の中では、が大きいので、陸上のようにそびえ立つための硬さよりも、 柔軟さが重要になってきます。その働きをしているのがアルギン酸なのです。
■アルギン酸の効用とは何でしょうか? (1)血液中のコレステロールを低下させる アルギン酸は、コレステロールを吸着する働きがあります。 このためコレステロールの沈着が原因で起こる動脈硬化、心筋梗塞、 脳梗塞などが予防できます。
(2)体内の余分なナトリウムを排泄させ、むくみを解消 アルギン酸は、体内でナトリウムと結合し、便の材料となって排泄されます。 このためナトリウムのとりすぎが原因のひとつである高血圧を改善する働きが あります。また、体内に余分なナトリウムがあると水分を貯め込みやすく、 むくみの原因となります。このため、アルギン酸はむくみも予防してくれます。
■なぜ、アルギン酸が塩分を減らすのでしょうか? A.わかめのアルギン酸が塩分と結合し吸着してくれるから
アルギン酸は、塩分中のナトリウムイオンと結合して、アルギン酸ナトリウムになります。 さらに、その塩分を吸着したアルギン酸は、人間の持つ消化酵素では消化されずに、 そのまま体の外に排出されるのです。
例えば、「所さんの目がテン!」では、次のような実験を行っています。 同じ分量の味噌で味噌汁を2つ作り、片方の鍋にはわかめを入れ、 もう片方の鍋には何も入れないで、汁だけを街行く人に飲み比べしてもらいました。 すると20人中19人の人が、わかめを入れなかった味噌汁の方が塩辛いと感じた らしいです。そこで塩分濃度を調べてみると、わかめ無しの味噌汁は0.8%、 わかめ入りの味噌汁は0.6%と、実際に塩分が減っていたとのこと。
■わかめの効果的な食べ方 A.朝食でわかめの味噌汁、昼食で海藻サラダ、夕食でわかめの酢の物といった形で、 毎食、食べるのが効果的
1度に大量に摂取するよりも、こまめに分けて摂取する方が、その効果を十分に 引き出すことができます。昆布は、だしとして使われることが多いようですが、 アルギン酸はだし汁には、ほとんど移行しません。 したがって、だしをとり終わった後の昆布も煮物などにして食べるようにすると いいでしょう。
■まとめ 国民栄養調査によると日本人は、現在、脂肪と塩分をとりすぎているという結果が 出ています。血中のコレステロール(脂肪の一種)や、体内の余分なナトリウムを 排泄してくれるアルギン酸は、今の日本人にとって、もっとも適した栄養素といえる のではないでしょうか。
■参考文献
[1]【わかめのヌルヌル成分アルギン酸、 http://www.fine-club.com/health/nutri/014.html、2007/12/25 [2]知識の宝庫!目がテン!ライブラリー、 http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/05/04/0417.html、2007/12/25
[3]神戸新聞Web News http://www.kobe-np.co.jp/nie/rika/rika219.htm、2007/12/25
[4]わかめのお話、 http://www.rakuten.ne.jp/gold/kaisotonya/wakame/karada.html、2007/12/25
[5]アルギン酸|栄養成分辞典|小林製薬株式会社、 http://sukoyaka.kobayashi.co.jp/dictionary/arugin.html、2007/12/25
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